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【おむすび】雑な「震災描写」に困惑。すべてが「朝ドラの呪い」に回収されてしまう残念な展開

  • 毎日の生活にドキドキやわくわく、そしてホロリなど様々な感情を届けてくれるNHK連続テレビ小説(通称朝ドラ)。毎日が発見ネットではエンタメライターの田幸和歌子さんに、楽しみ方や豆知識を語っていただく連載をお届けしています。今週は「震災描写の薄さ」について。あなたはどのように観ましたか?


    【前回】結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)の結婚が描かれるも...視聴者が気になった意外なポイント


    ※本記事にはネタバレが含まれています。


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    「何年経っても忘れられない」「何年経ってもこの時期になると苦しくなる」そういった言葉がSNS上にあふれた1月17日。阪神淡路大震災から30年が経つ中、橋本環奈主演の朝ドラ『おむすび』第15週「これがうちの生きる道」では、阪神・淡路大震災に続いて東日本大震災が描かれた。


    おそらく制作サイドはここに意義を感じたのだろうし、それなりに手応えも感じているのかもしれない。しかし、その扱い・表現の雑さが、むしろ被災者の感情を害するものになっていないかという不安がよぎる。

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