記録的な暑さが続く毎日。こんな時こそ夏野菜をたっぷり食べておいしく元気をチャージしたいもの。今回は旬なトマトの保存食を管理栄養士で料理研究家の村上祥子(むらかみ・さちこ)さんに教えてもらいました。
※この記事は紙&WEBマガジン『毎日が発見』2023年7月号に掲載の情報を再構成したものです。

トマトに多く含まれるリコピン
リコピンはとても高い抗酸化力を秘めていて活性酸素を消去する作用が強く、その効果はβ-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍といわれるほど。
老化の原因となる体内の活性酸素を無毒化し、さらに悪玉コレステロールの酸化を防いで動脈硬化の予防に働きかけます。
リコピンはオイルと一緒に
リコピンは加熱調理した方が消化吸収が高まるという特性があり、オイルや肉などの脂肪分と併せて摂ると、吸収力がさらに高まります。
焼いたり、炒めたり、スープにしたり、加熱調理すると有効です。
うまみ成分のグルタミン酸が豊富
トマトはだしの成分でもあるグルタミン酸が豊富で、特にゼリー状の部分に多く含まれています。
また、現在いろいろな色の種類が店頭に並んでいますが、リコピンを摂れるのは赤いトマトだけです。
血圧が高めな人は"生のまま"で
トマトにはカリウムが豊富なので、血圧が気になる人には特におすすめです。