「離婚した私の息子の面倒を見てくれた母。息子も社会人になり、自立しました。友だちがあまりいない母は独りで過ごすことが多くなり、心にぽっかりと穴が空いたのでしょうか。おかしな言動が増えてきたのです」

■病院で受診を勧められた母。診断結果は...
ケアマネジャーに相談すると、認知症の疑いを指摘されました。
病院の受診を勧められたので病院に連れていくと、やはり認知症の症状、と診断されました。
進行を遅らす薬を処方され、服用を始めましたが、認知症はゆっくりと確実に母の人格を破壊していきます。
母は料理がとても上手な人でしたが、ガスや電子レンジの使い方も忘れてしまいました。
そして、昼夜を問わず、いつも何かを探しているのです。
夜中や朝方に起こされ「財布がない」「カバンがない」「手帳がない」。