もしも、あの物語にねこが登場したら...? 誰もが知っているような有名な昔話や童話にねこが参戦! ねこならでは魅力に思わずニッコリ&ほっこり。『ねこむかしばなし』『にゃんと!ねこむかしばなし』『みっけ!ねこむかしばなし』(すべてKADOKAWA)と、大人気シリーズから厳選したエピソードをお届けします。ねこまみれの幸せを堪能してください。
※本記事はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集しました。
◆カチカチ山なねこ その1

◆カチカチ山なねこ その2

◆元となったむかしばなし
カチカチ山
むかし、あるところにいたずらばかりする狸がいました。そのいたずらのひどさに困り果て、みんなはうさぎに相談をします。
うさぎはさっそく狸のもとに向かいました。
狸に薪を背負わせると、カチカチと火打ち石を鳴らし、「これはカチカチ山に住むカチカチ鳥の鳴き声だから気にしないで」とごまかしながら火をつけたり、狸の火傷した箇所に薬と嘘をついてからしを塗ったり、漁に誘って狸を泥舟に載せて溺れさせたり...。
うさぎにさんざん懲らしめられた狸は反省し、いたずらをしなくなったのでした。