毎日が発見ネット

毎日の生活にドキドキやわくわく、そしてホロリなど様々な感情を届けてくれるNHK連続テレビ小説(通称朝ドラ)。毎日が発見ネットではエンタメライターの田幸和歌子さんに、楽しみ方や豆知識を語っていただく連載をお届けしています。今回は「2つの失恋」について。あなたはどのように観ましたか?


【前回】どこまでも細かい脚本がすごい...トキ(髙石あかり)たちの距離に変化をもたらしたキーパーソン


※本記事にはネタバレが含まれています。


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髙石あかり主演の朝ドラ『ばけばけ』第11週「ガンバレ、オジョウサマ。」が放送された。ヘブン(トミー・バストウ)とトキ(髙石)の距離に変化が生じた先週。しかし、ヘブンが呟いた「私はただの、通りすがりのただの異人です」という言葉が、トキの中では引っ掛かっていた。


ヘブンが松江で迎える初めての正月。トキに羽織袴を着せてもらい、新年の挨拶の仕方も教えてもらったヘブンは、上機嫌でご近所にも新年の挨拶回りをする。


"ラストサムライ"勘右衛門(小日向文世)にも「なかなか似合うちょるなあ、ペリーにしては」と褒められ、草履でなく靴が残念だと指摘されると、草履は痛くて履けない、「ザンネン、ゾーリ、ソーリー」と韻を踏んでみせるほどの日本語の上達ぶり&松江の人々への馴染みぶり。


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