「認知症だった母の遺品整理で見つかった数年分の家計簿。日記やメモなども綴られており、早くに実家を出た私にとって、『母はこんなことを考えていたんだ』と興味深いものでした。でも、読み進めていくと、空白が増え始め、楽しい話がどんどんなくなってきたのです。思えば、この頃から母の認知症は進んでいたのだと思います」

■1日の終わりに母が書いていたことは...
母が何もなかったと書いてある日に、私が帰省していたことがあったのです。
他にも近くに住む叔母から、1週間に1度くらいはご飯を作って一緒に食べていると聞かされました。
その頃から母はもう認知症が始まっていたんだなぁと思い当たったのです。
その日に何かあっても、夜にはあったことをすっかり忘れてしまって「今日はなにもない1日だった」「今日もどこにもいかず退屈だった」になってしまうのでした。