『老いることの驚きと幸せ これから年を重ねていくあなたへ、88歳の作家からの手紙』(アスコム)は、59歳の女性が抱く「老いへの不安」に、88歳の女性である著者が温かく答える手紙集です。目次には「老いるのがいやでたまらない」「母と娘の関係」など、大人の女性なら誰もが共感するリアルなテーマが並びます。年齢を重ねる葛藤や変化にユーモアを交えて率直に触れつつ、その先にある「人生を愉しむ自由」を優しく教えてくれます。今回はこの本の中から、これからの人生にワクワクした希望をくれるメッセージをご紹介します。
※本記事はソフィ・バーナム (著), 柴田 幸裕 (翻訳) による書籍『老いることの驚きと幸せ これから年を重ねていくあなたへ、88歳の作家からの手紙』から一部抜粋・編集しました。
年を取るってどんな感じ?
9月8日
エレノア、お元気ですか。
陽の光が降り注ぐなか、パリの路地裏のあの可愛らしいカフェのテラス席にふたりで座っていたときに、あなたはふと、何か訴えかけるような目をわたしに向けましたね。「わたし、59歳なの」。あなたは怯えた表情で言いました。「あと数カ月で60になるの」。そこで気後れしたようにうつむくと、こう続けましたね。「どんな感じなのかな、そのお……」