毎日が発見ネット

『老いることの驚きと幸せ これから年を重ねていくあなたへ、88歳の作家からの手紙』(アスコム)は、59歳の女性が抱く「老いへの不安」に、88歳の女性である著者が温かく答える手紙集です。目次には「老いるのがいやでたまらない」「母と娘の関係」など、大人の女性なら誰もが共感するリアルなテーマが並びます。年齢を重ねる葛藤や変化にユーモアを交えて率直に触れつつ、その先にある「人生を愉しむ自由」を優しく教えてくれます。今回はこの本の中から、これからの人生にワクワクした希望をくれるメッセージをご紹介します。


※本記事はソフィ・バーナム (著), 柴田 幸裕 (翻訳) による書籍『老いることの驚きと幸せ これから年を重ねていくあなたへ、88歳の作家からの手紙』から一部抜粋・編集しました。


知恵、そして未知なるものへの驚き


9月15日


おはよう、エレノア。


年を取ると(ようやく今年になって「高齢者」という呼び名を受け入れ始めたばかりなのだけれど)最も強く感じるのは、活力の減退です。それに切迫感も薄れました。


身のこなしはもう以前のように速くもなければしなやかでもありません。今では以前のように、「昔はダンサーだったの?」とは訊かれなくなりました。好奇心や熱意が消えてしまったわけではないのですが、幸せな気持ちを表現しようとしても、まるで色の薄い絵の具で描いているようにどこか抑え気味になってしまいます。


  • 続きを読む