毎日が発見ネット

毎日の生活にドキドキやわくわく、そしてホロリなどさまざまな感情を届けてくれるNHK連続テレビ小説(通称朝ドラ)。毎日が発見ネットではエンタメライターの田幸和歌子さんに、楽しみ方や豆知識を語っていただく連載をお届けしています。今回は「看護とは何か」について。あなたはどのように観ましたか?



田中ひかる著『明治のナイチンゲール大関和物語』(中央公論新社)を原案とするオリジナル作品で、見上愛、上坂樹里がW主演を務めるNHK連続テレビ小説『風、薫る』が、第26週「道標(みちしるべ)」で完結した。りん(見上愛)と直美(上坂樹里)が看護婦養成所を開き、「看護とは何か」という問いと向き合いながら、その答えを実用書という形にまとめて次の世代へ手渡す最終週。二人は最後まで、この問いに「わからない」と答え続けた。


この作品の縦軸は、地方から東京へ出てきた貧しい女性が、看護という技術を身につけて生きていく物語だった。自己犠牲の精神がなくとも女が働ける仕事として看護婦を広めたいというりんの願いは、最終週、柳生(中村倫也)に実習を見に来てほしいと頼む場面で結実する。かつて柳生が口にした「多少の犠牲は仕方ない」という言葉の、その多少の実態を、身をもって伝えようとしたのだ。


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