「お釣りはないわよ!」と食堂の60代女将。繁盛したからと調子にのって勘違いしていない?<前編>
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■愛想の良い60代の女将さん。ところが...
学生時代の話です。
学校の近くに小さな定食屋さんがありました。
カウンター席と小さなテーブル席が2つだけのこじんまりとした店で、女将さん(60歳くらい)が一人で切り盛りしていました。
メニューはカレーと日替わり定食しかありません。
もともとはバーらしかったのですが、学生向けに定食を出し始めたところ、私たち学生がよく通うようになったという店です。
女将さんが作る料理は安くて健康的でおいしく、すぐに人気になりました。
小さなお店はいつも学生たちでいっぱい。
女将さんはフレンドリーで、学生たちともすぐに仲良くなりました。
「この間は元気なかったけど大丈夫?」
「あの子最近来ないけど、どうしてるかな」
などなど、私たちを気遣ってくれるのが嬉しくて、私たちもおかみさんに差し入れをしたり、帰省先で買ったお土産を渡したりしていました。
そんなある日、女将さんが常連の学生に小銭入れをプレゼントしてくれました。
その小銭入れは女将さんの地元の特産品らしく「これに定食代を入れて食べに来てね!」と言うので、私たちも定食屋さんに行くときは使っていました。
今になって思えば、この頃から女将さんの言動がおかしくなってきました。
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