「私たちにも権利がある」親族間の醜い財産の奪い合い、そしてその後は...えっ?<前編>
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「私の母が経験した相続に関するエピソードです。姉妹で揉め事は避けてほしいと願い、祖母が書いた遺言書はまったくもって無駄となりました。今後の教訓にしたいと思っています」
■遺言書の内容は反故!? 3姉妹で財産をめぐってトラブルに
今から40年前、母方の祖母(享年78歳)が亡くなったときに起きた相続争いの話です。
母は3姉妹の長女でした。
勉強はよくできたそうで、地元でも有名な進学校を卒業しました。
ただ、母は姉妹の中では飛びぬけて「世間知らずのお嬢様」でした。
俗に言う「いい人」なのだと思います。
一方、母の妹2人(私にとっては叔母)は、勉強はあまりできませんでしたが、ちゃっかりしていて、したたかなところがありました。
世間知らずで人のいい母は、口が上手でしたたかな2人の叔母たちの言われるがままでした。
相続のときも同じ対立構造になり、母と2人の叔母で大騒動が起きました。
まず、祖父(母の父親)が亡くなったときです。