【虎に翼】「怖いくらいの傑作を確信...」史上最速で泣かされた新朝ドラ。「強い女性」を描く歴代朝ドラとの相違点は
2024年4月5日
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毎日の生活にドキドキやわくわく、そしてホロリなど様々な感情を届けてくれるNHK連続テレビ小説(通称朝ドラ)。毎日が発見ネットではエンタメライターの田幸和歌子さんに、楽しみ方や豆知識を語っていただく連載をお届けしています。今週は「傑作の予感」について。あなたはどのように観ましたか?
※本記事にはネタバレが含まれています。
伊藤沙莉主演のNHK連続テレビ小説『虎に翼』の第1週「女賢しくて牛売り損なう?」が放送された。本作は女性法律家のさきがけ・三淵嘉子をモデルとし、吉田恵里香が脚本を手掛ける物語。
「法曹」という難しそうな題材ながら、「女性と社会」を描く名作になりそうな予感はしていたが......まさかの第1話冒頭0分で泣かされた。朝ドラ史上最速泣きである。
川べりに座り、新聞を読み、涙する主人公・猪爪寅子(伊藤)。市井の人々の姿が映し出される中、尾野真千子の語りでゆっくりと読み上げられたのは、寅子が目を落としていた日本国憲法第14条だ。